知っているけど考えたことがないこと

突然ですが、

昔話の「桃太郎」の話を知ってますか?

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まぁ、知らない人を見つけるのが難しいぐらいですね。

 

川から桃が流れてきて~

 

とか、

 

犬、猿、雉の三匹の動物を従えて鬼退治~

 

とか、話の大筋も知らない人はいないと思います。

 

しかし、自分の知っている「桃太郎」を他の人に話すと細かい部分がそれぞれ違うことがあります。

 

例えば

「桃からどの様に生まれてきたのか」

  1. 桃を切ったら生まれてきた。
  2. 桃から自分で出てきた
  3. 桃と一緒に赤子がいた

「鬼の所業」

  1. 村で悪さを働いた
  2. 姫様を連れ去った
  3. 宝を強奪した

「鬼退治の後、桃太郎はどうしたか」

  1. 鬼を殺した(全滅)
  2. 鬼に謝らせた(謝罪で許した)

「持って帰ってきた褒美」

  1. お宝
  2. 姫様(人質)

 

等々。

 

しかし変らない処もあるんです。

  • 桃太郎を育てたのは「おじいさん」と「おばあさん」。
  • 桃が川から流れてくる。
  • 鬼退治に犬・雉・猿を連れていく。

等々。

 

皆さん「桃太郎」と言う話は知っているんですよね。

 

ただ、なぜこの話がこんなに長く語り継がれてきたのか?

変わる部分と変わらない部分の違いはなんでしょうか?

 

「桃太郎」という話を知識として知っていても面白くとも何ともないですよね。

 

皆さんが子供の頃に聞きたかったのは「話の概要」ではなかったはずです。

 

「なんで桃が川から流れてくるの?」

なんて質問子供はしますが、あえて「なぜ?」の部分をわかりやすくして誘導させておいて、「伝えたいことを伝える」と、

 

「知りたい」子供に「伝えたいこと」を伝えることができます。

 

桃太郎のお話は「知識」

 

そこに解釈が加わると「知恵」になるんですね。

 

昔話の変わらない部分は「伝えたい・伝える必要がある部分」じゃないかと思っております。

 

桃太郎を育てたのは必ず「おじいさん」と「おばあさん」

 

なぜでしょうか?

 

皆さんの中で「知識」が「知恵」になっていますか?

 

さて、次はこの続きを書いていこうと思います。

 

ではでは♪

 

 

イメージ戦略としてのファッションショー

「介護の仕事は素晴らしいんだ!」

って言われても、正直わかんないですよね。

 

結局は最初の入り口のイメージが大切と前回書きました。

 

「高齢社会」と言えば、「問題」として捉える人が多く、これから年を重ねられる人達にとっても不安を持ちやすい社会情勢。

 

年を重ねても、いつまでも「キレイ」で「格好良く」をファッションからイメージとして持って頂く事で、介護予防の意識も高まり、高齢社会に対するイメージも変化させる事ができる。

 

福祉で活躍する人達にもスポットを当て、福祉に対するイメージを変える事で、これからの高齢社会に対するイメージをよりよいものに変えていく。

 

という魅せ方・伝え方を変えてみようと取り組んだのが「ファッションショー」という方法なんです。

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ネガティブな所に人は集まりません。

 

イメージを届けるには輝く部分を魅せる必要があるんですよね。

 

ファッションショーを開催することで、これからの介護福祉や高齢化に向けたネガティブイメージを払拭し、

  • いつまでも「いきいきと人生を過ごす」イメージを持って頂くことによる介護予防効果。
  • 福祉業界に対するイメージ変化による介護人材の確保
  • 一般企業と福祉とのコラボレーション促進による社会発展

のPR効果が望めます。

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こう言った元気な方から、

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介護を必要とされる方や介護士さんも同じショーで魅せていく。

 

バリアフリーのイメージを自然とお伝えすることにつながります。

 

実際にショーを見られた方々からは、

「私も来年でたい!」といった元気なシニア層から、要介護状態の方で「勇気をもらった」私もあの舞台に立てるよう頑張ります」とリハビリを熱心にされるようになった事例が出ております。

 

嬉しい事に、出演者の今回の事例があいち介護サービス大賞にもノミネートされました。

 

介護なんて気にもしなかった若者でも、ショーに関わると、

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感動で思わずもらい泣き。

 

日常生活を支えた末に、こういった場で輝かれる姿を見て、介護スタッフだけでなくその他利用者や関わった学生からも感動の声が聞かれました。

 

この企画委は高校生から専門学校までのたくさんの方にご協力をいただくことで若者に対してのPR効果にもつながりました。

 

伝え方を変えるともっともっと、様々な方に魅力を伝えられますね。

 

イメージ戦略の一つです。

 

ではでは♪

 

「高齢化」や「介護」「介護職」のイメージを変えるために

介護のお仕事って人材不足なんです。

人はいるんですよ。(いない所もあるけれど)

給料が低いって言われているんですよね。
この問題は様々な所で検証されてますから、今更感があるのですが、簡単に言えば、

  1. 報酬単価が低い
  2. 適切な経営が出来ていない。(経営の素人が運営している場合が多い)
  3. コスト意識が低い

の3つですね。

病院なんて新しくなると最新の設備が入ったりきれいな建物になったりするんです。

 

それもこれも医療保険に分配される報酬単価が高いからこそなせるワザ。

報酬単価が切り詰められていると、人件費以外に余計なコストかけてらんないんですよ。

 

大手や資金力のある法人が、最新のシステムやきれいな環境を整え、サービスを受ける利用者だけでなく、そこで働く人にも「働きやすく効率的な環境の提供」を行っていれば、人は集まり、優秀な人材がそれぞれトップになっていくわけです。

 

しかし、大手の弱点は経営幹部や、現場に入らず利益を生む活動をしていない人材が多くいる事で、やはり現場で働くスタッフへ資金が流れない事が問題だったりします。

 

例とすれば、何とかマネージャー見ないな立場の人がゴロゴロしていたら怪しいですね。結局収入面は介護保険が主である以上(主な場合)、そんな所にお金を使っている場合じゃないはずです。

 

中小規模の事業所・法人では、設立しても収入を人件費等に回さざるを得ず、また、そこで経営陣への報酬を充てるとなると現場で働く人たちの環境は

 

「環境が悪い→効率が悪く働きづらい→人間関係に影響が出て→人が離れていく」

 

の悪循環に陥るわけです。

 

最新のシステムやきれいな環境などの環境面を整える為には、資金があるだけでなく、経験豊富かつ、生産性など効率を意識して取り組んだ経験のある人材がいてこそです。

 

んが!そもそも業界に入ってくる人材はあまりそんな優秀な人が入ってくるわけではありません。

 

低収入と呼ばれたり劣悪な環境下で仕事していると思われている所に人なんて集まらないでしょう?

 

「介護」「高齢化」なんて言葉に魅力を感じる人も少ないのです。

 

イメージはとても大事。
(それと両輪で、しっかりと長く働ける魅力的な環境整備や、介護保険外サービス展開によるしっかりとした報酬体系を整えていく必要があります。)

 

そこで、「高齢化」や「介護」をマイナスではなく、プラスの方向に魅せて行く為の方法論として、「ファッションショー」を開催しました。

(紹介サイト:NHK中部)
http://www.nhk.or.jp/nagoya/we/archived_broadcast/2016/1119.html

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次回からはその辺りを書いて行こうと思います。

 

病院・介護福祉施設は地域包括ケアの縮図

地域包括ケアは病院や介護福祉施設の拡大版であり、逆に言えば、病院・介護福祉施設は地域包括ケアを凝縮した場所であるといえます。

 

 前の記事でお伝えした内容で、医療保険から介護保険が生まれた経緯を簡単にお伝えしました。

 

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地域包括ケアの成り立ち

以前の記事にも書きましたが、地域包括ケアとは病院や介護施設のシステムをそのまま地域まで広げたイメージだとお伝えしました。

 

地域包括ケアは、1970年代に広島県尾道市にある「公立みつぎ総合病院」(当時は「御調国保病院」)の山口院長が在宅医療を始めた際にスタートした取り組みにあるとされてます。

 

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介護保険と障害者総合支援法という壁

日本では0歳~64歳までに、日常生活に支障がある障害を持つと「障害者総合支援法」という政策により支援を受けることができます。

 

65歳以上になれば「介護保険法」が適用され、これまた政策により支援を受けることができるようになります。

 

この政策は、それぞれに成り立ちが違い、考え方・性格が違うため、64歳まで受けていた形での支援が65歳で介護保険適用になると同じ形で受けれないといったこともあります。

 

そこで働く人々も一緒で、「障害分野」と「高齢福祉」分野に分かれており、「障害分野の人だから」とか「高齢福祉分野の人だから」といって、中々交流しづらいのが現状だったりします。

 

いや、そもそも人が障害を持ち、必要な個所を支援するのに「障害」とか「高齢」とかって関係なくないか?

 

と個人的には思っております。

 

目に見えない縦割り行政的な考え方が、バリアフリーを叫んでいる自分たちにもあるってことを捉えて、壁を取っ払って活動していきたいですよね。

 

法整備に壁があるなら、その乗り越え方をそれぞれで話し合うことで解決策はきっと出てきます。

 

そういった取り組みをどんどん行っていきたいですね。

 

バリアフリーを叫ぶ自分たちこそバリアフリーの心がけを!

 

ではでは。