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病院・介護福祉施設は地域包括ケアの縮図

地域包括ケアは病院や介護福祉施設の拡大版であり、逆に言えば、病院・介護福祉施設は地域包括ケアを凝縮した場所であるといえます。

 

 前の記事でお伝えした内容で、医療保険から介護保険が生まれた経緯を簡単にお伝えしました。

 

 

病院は「治療・療養」を優先する場所であり、生活の場とは少し様相が違います。

 

病院に入院している以上、「入院している原因を治療・治癒する事が最優先」となりますが、生活の場の優先順位的には皆さん思い返してもらうとわかる通りそんなことはありません。

 

生活における「治療・療養」が何事についても最優先の場所ですから、限られた資源(医者・看護師)には効率的に働いて頂く必要があり、生活の全ては「治療・療養」にささげられる為、入院患者としては食事をはじめ窮屈な思いをしがちです。

 

お金の出所が医療保険が主体な訳ですから、贅沢に資金投入するわけにはいかないですしね。

 

病院での判断基準は治療を行う「医師」が持ち、それを看護師、看護助手へと伝達していく流れが構築され、以前は介護職は「看護助手」とみなされ、ヒエラルキーの最下層辺りのイメージを持たれていた時代もあります。

このイメージを未だに引きずっている医療職も少なくはないです。

 

では、介護福祉施設はどうでしょうか?

 

「介護」はあくまで「生活上で困難なことをサポート」する事であり、

「介護福祉施設=生活福祉施設

と言えます。

 

生活の場では優先順位がその個人で変わってきます。

 

本来、まずその人の生活があって「医療」や「介護」が付随するものとなりますが、「介護福祉施設」では主に一人での生活が困難な方等が入られており、必然的に介護量を行う場面が多い方が生活されている事から、サポートする人材を多く配置することが必要となります。

 

しかし、こちらも介護保険という公的資金を投入している事から、「1対1で付きっ切り」なんてことをしていたら人件費などがいくらあっても足りません。

 

そこで「介護支援専門員(ケアマネージャー)」や「介護福祉士」をはじめとした介護職は、「1日のどの場面で介助が必要になるのか?どんな生活をしていたのか?」などを調べます。(アセスメント

 

そこで1日における生活イベントで、主に「食事」「入浴」「排泄」などの 介助が必要な場面が把握できます。(以前はこれを3大介護なんて呼んで、介護職はこれをこなすだけのイメージが先行してました。未だに多いんじゃないかな?このイメージ)

 

特別養護老人ホームで行われる「ユニットケア」では人員配置の最低基準が「3人に1人の介護職」の割合である為、12人に対して5人の介護職を配置して日々の支援を行うことになります。

※毎日5人居る訳でなく、5人の人員を配置し運営をしていくということ。

f:id:carecreator:20170216203513p:plain

大体一般的にはこんな感じですかね。

 

この人員体制で支援を行おうとすると、どうしても効率化を図らざるを得ません。

 

なるべく以前の生活せいていた生活リズムで生活をしていたいと思っていても、そもそも食事の時間が「職員衛生法」の関係で、調理後2時間以内に召し上がっていただかないといけないわけですから食事の時間がまず決められるわけです。

 

1日の中で同じ時間帯にいつも食べ物食べるわけですから、生活に変化でもないと大体同じ時間帯に例のブツやその他が出るわけですよ。

※ 排泄のリズムや形態に変化がある事で逆に体調の変化がわかる場合も多い。

 

そうすれば、その時間帯に介護職等が支援に入ればバッチリ。

 

まぁ、12人も人がいれば時間帯が重なる方も出てくるわけで、そういった人は優先順位を看護師や家族同士で決めてもらったりします。(よろしくない所では部屋順とかで適当に決めちゃうところもあるみたい)

 

そんなことをあーだこーだやっていると大体下記のような図に落ち着くんですよね。

いわゆるf:id:carecreator:20170216205336j:plain世間で言う業務表ですね。

 

大体1週間程度で変化があるのでその都度変更します。

 

見ていただくとわかる通り、施設だからと言ってずっと介護職が見守りしていたり安心てことはないんです。

 

1人の排泄介助している時に他の11人は見れないですからね。

 

見ていないときの事故(転倒事故など)もこういう時に起こりやすいんです。

 

自宅では「一人の時間があるからしょうがない」と言われる部分が、施設に入ると「施設の責任」になったりする。

 

こんな時は心ある施設の介護職員もやってられない!って思う人も多いんです。

 

施設だからと言って人が十分いるわけではない事ご理解頂けるでしょうか?

 

「施設の職員が職員室(たまり場など)から必要な時間にお部屋を伺う」

 ということと、

「介護事業所からお宅へ伺う」

 

の違いは距離だけの違いだったりするわけです。

 

在宅支援と老人ホームの違いは、その駆けつける時間が短いというだけ。

 

あと、最大の違いは「周りの人みんながわかっている」ということです。

老人ホームで生活している以上「病気や障害を持っている」と言う事を皆が理解している為、関わり方が変わります。

 

しかし、地域ではそうはいきません。

 

病院や施設から離れれば、みんながいわゆる「健常者」。

 

配慮も何もない社会に放り出されるわけです。

 

せめて隣近所でも、状態をわかる人がいれば違うでしょう。

 

それが地域包括ケア推進のかなめです。

 

何となく「縮図」という意味がお分かりいただけたでしょうか?

 

施設でも専門職同士のいざこざはありますし、ヒエラルキーは存在します。

 

地域に拡大したらもっとですよね。

 

地域で安心して老いていける社会を作るには、縦割りな部分やヒエラルキーを乗り越えていける人材が必要です。

 

クリエイティブになるには、基本や素地(病院・介護福祉施設は地域包括ケアの縮図である仕組みをしっかりと理解する)をしっかりしないとね。

 

そんなお話です。

ではでは♪

 

 

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