ACP(アドバンス・ケア。プランニング)の一般市民向けを行う意味
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の概念理解の普及啓発がなぜ必要かと言うと、右下の支援困難パターンに陥ると、本人が望む人生を送る事が出来ない可能性が高く、支援側も手が出しにくい状況に陥りやすくなる。
また、右側中段の多職種連携においても、ACPの概念説明やそれぞれの職種においてのACPの関りがより求められる為、結局は連携部分による負担が高くなる恐れがある。
右上の上位20%を60%まで拡大する事が出来れば、当事者も支援者もより良い終末期を過ごし、それを支援する事が可能いなりやすくなる。
今は左上部の専門職の一部しかACPを理解していない状況であり、一般への普及はまだまだこれから。
もしバナゲームは左下のレクリエーションゾーンに対し普及啓発を行いやすく、興味の無い人を「学びソーン」まで引き上げる事が可能なツール。
ただ、扱い方を間違えると、逆効果になる事もあり、適切な扱い方を指南するファシリテーターが必要だと、経験上思う。
もしバナゲームを一般に向けて行っているのは、それが巡って「レクリエーションゾーン」から「支援困難ゾーン」へ行く人を軽減していく事で、医療介護業界の負担軽減のみならず、人が最期まで望んだように生きれるという当たり前を実現する事に繋がると思っているから。
図の数値はあくまで勝手な体感値なので参考にならないが、数百人へのもしバナゲーム実施の経験上、あながち間違っていない様にも思っている。
伝え方もそれぞれのゾーンによって変わってくる。
「レクリエーションゾーン」はまず当たり障りが良い様に楽しく簡潔にがポイント。
その為に、「三枚のお札」の昔話から引用してもしバナゲームを老若男女が興味を持てるよう構築するなど少し研修内容を変化させる必要がある。
「学びゾーン」や「専門職ゾーン」には楽しさは求められず、より具体的で経験値を元に伝えていく必要がある。
また、疾病や体調から将来予測を立てる等の相談支援も必要になる為、より専門職の関りが重要となってくる可能性が高い。
多職種連携ゾーンにも「もしバナゲーム」は有効だ。ライトに楽しく行う流れで多職種の必要性や個人の嗜好を入り口になる為だ。
よりクリエイティブな支援を行う為には、その素地としての学ぶポイントを集約しながら考える必要がある。
ではでは。