「高齢化」や「介護」「介護職」のイメージを変えるために
介護のお仕事って人材不足なんです。
人はいるんですよ。(いない所もあるけれど)
給料が低いって言われているんですよね。
この問題は様々な所で検証されてますから、今更感があるのですが、簡単に言えば、
- 報酬単価が低い
- 適切な経営が出来ていない。(経営の素人が運営している場合が多い)
- コスト意識が低い
の3つですね。
病院なんて新しくなると最新の設備が入ったりきれいな建物になったりするんです。
それもこれも医療保険に分配される報酬単価が高いからこそなせるワザ。
報酬単価が切り詰められていると、人件費以外に余計なコストかけてらんないんですよ。
大手や資金力のある法人が、最新のシステムやきれいな環境を整え、サービスを受ける利用者だけでなく、そこで働く人にも「働きやすく効率的な環境の提供」を行っていれば、人は集まり、優秀な人材がそれぞれトップになっていくわけです。
しかし、大手の弱点は経営幹部や、現場に入らず利益を生む活動をしていない人材が多くいる事で、やはり現場で働くスタッフへ資金が流れない事が問題だったりします。
例とすれば、何とかマネージャー見ないな立場の人がゴロゴロしていたら怪しいですね。結局収入面は介護保険が主である以上(主な場合)、そんな所にお金を使っている場合じゃないはずです。
中小規模の事業所・法人では、設立しても収入を人件費等に回さざるを得ず、また、そこで経営陣への報酬を充てるとなると現場で働く人たちの環境は
「環境が悪い→効率が悪く働きづらい→人間関係に影響が出て→人が離れていく」
の悪循環に陥るわけです。
最新のシステムやきれいな環境などの環境面を整える為には、資金があるだけでなく、経験豊富かつ、生産性など効率を意識して取り組んだ経験のある人材がいてこそです。
んが!そもそも業界に入ってくる人材はあまりそんな優秀な人が入ってくるわけではありません。
低収入と呼ばれたり劣悪な環境下で仕事していると思われている所に人なんて集まらないでしょう?
「介護」「高齢化」なんて言葉に魅力を感じる人も少ないのです。
イメージはとても大事。
(それと両輪で、しっかりと長く働ける魅力的な環境整備や、介護保険外サービス展開によるしっかりとした報酬体系を整えていく必要があります。)
そこで、「高齢化」や「介護」をマイナスではなく、プラスの方向に魅せて行く為の方法論として、「ファッションショー」を開催しました。
(紹介サイト:NHK中部)
http://www.nhk.or.jp/nagoya/we/archived_broadcast/2016/1119.html
次回からはその辺りを書いて行こうと思います。
介護保険と障害者総合支援法という壁
日本では0歳~64歳までに、日常生活に支障がある障害を持つと「障害者総合支援法」という政策により支援を受けることができます。
65歳以上になれば「介護保険法」が適用され、これまた政策により支援を受けることができるようになります。
この政策は、それぞれに成り立ちが違い、考え方・性格が違うため、64歳まで受けていた形での支援が65歳で介護保険適用になると同じ形で受けれないといったこともあります。
そこで働く人々も一緒で、「障害分野」と「高齢福祉」分野に分かれており、「障害分野の人だから」とか「高齢福祉分野の人だから」といって、中々交流しづらいのが現状だったりします。
いや、そもそも人が障害を持ち、必要な個所を支援するのに「障害」とか「高齢」とかって関係なくないか?
と個人的には思っております。
目に見えない縦割り行政的な考え方が、バリアフリーを叫んでいる自分たちにもあるってことを捉えて、壁を取っ払って活動していきたいですよね。
法整備に壁があるなら、その乗り越え方をそれぞれで話し合うことで解決策はきっと出てきます。
そういった取り組みをどんどん行っていきたいですね。
ではでは。
介護福祉士の「イメージが悪い」は本当?
「介護福祉士」を養成する全国の大学や専門学校などで2016年度、定員に対する入学者の割合が約46%だったそうです。
定員割れは、データのある06年度以降11年連続で、50%を割り込んだのは2度目だそうで、
2008年には50%を割り込んだ際に、
- 低賃金やそれに見合わない重労働というイメージ
- 介護職の現場が労働環境として厳しいという認識
- 高校の指導現場で、進路に選択しないよう教師が勧めている。
と言われていたようです。
今年の記事を見てみると、結局は10年経っても変わっていない様子。
介護の仕事は「専門職」と呼ばれますが、専門職には2つあるんですよね。
専門職は主に下記の2つ分かれます。
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